終日 上海7月31日〔終日上海〕 今日は上海市内の観光スポットを回る。 初めに魯迅公園を通って魯迅記念館に入るのだが、公園内には軽やかな音楽が流れていた。 魯迅記念館は上海にだけ有るのではなく、彼の出身地である紹興にもある。 そして、紹興でも記念館を訪れたが、改めて彼の辿った数奇な人生を学ぶ事になった。 入口で簡単なセキュリティーチェックを受ける。 中に入ると魯迅先生が出迎えてくれた。 これは魯迅の旧居の説明なのだが、説明板の中段は日本語で書いてある。 十数種のブースがあり、年代ごとに出来事や記念品が展示されている。 これは魯迅が学んだ三味書屋という学習塾で、左奥にあるのが彼が使用した机と椅子である。 魯迅(左端)が何かの打ち合わせをしている像なのだが、一見、本物の人かと思った。(*^^*) 龍ガイドも中国語の説明板を日本語に訳して説明してくれる。 魯迅は本名を 「狂人日記」や「阿Q正伝」など、数々の小説や評論を発表して社会悪の根源をえぐり出したのだ。 ご存知の方も多いだろう。 魯迅館を後にして、次は上海博物館に向かった。 ここでは少し厳しいセキュリティーチェックが行われたのだが、政府の建物だという事だった。 館内の常設展示室には、 中国古代青銅館・中国古代彫塑館 中国古代陶磁館・中国歴代璽印館 中国歴代書法館・中国歴代絵画館 中国明清家具館・中国少数民族工芸館 中国歴代銭幣館・中国古代玉器館 暫得楼陶磁館の11のセクションがあり、殆んどのブースで中国語は勿論、日本語と英語の説明書が用意されている。 これは、1階のフロアーに設置されている博物館内の案内板なのだが、良く見てみると上から順番に、1階・2階・3階・4階となっている。 何か変でしょ?(*^^*) 博物館に入る前、入場者の列の横に両手を出して辞儀を繰り返す男がいた。 彼が何者なのかの察しは付いたが、あえて、隣にいたアシスタントガイドの王ちゃんに聴いてみた。 「あの人は何をしているの?」 「…お金…欲しい人…乞食です…」 「中国は社会主義国家でしょ? 政府はあの人を守ってくれないの?」 「人口が多すぎて守れない…」 「そっかぁ、13億人だもんねぇ?」 「それは戸籍を持っている人の数で、戸籍が無い人を合わせると16億人以上です」 NIJIは愕然とした。 戸籍を持っていない人の数が、何と日本の人口の2.3倍以上もいるのだ。 人口増加を食い止めようと「1人っ子政策」を実施しているのだが、仮に第二子が生まれた場合、莫大な罰金を支払わなければならない。 杭州の金持ちならともかくとして、一般の人は罰金を払えず届出をしないため無戸籍者となるのだ。 実際には掌握が出来ていないため、16億人以上の正確な数は分からないという。 中国全土に点在する千円族といい、2日目の蘇州で見た、道端に座り込んでザルのような物を前に置き、土下座をして泣きながら物乞いをする人。 そして、今回のように政府の建物の前でも、見知らぬ人から已むなくお金を漁る人。 このような光景を見たのは中国に入ってから1度や2度ではない。 この国の貧富の差は未だ埋まってはいない。 いや、むしろ格差は広がりつつあると言って良い。 国って一体何だろう・・・。 少し遣り切れない気持ちになった。 さぁ、昼食の時間だ。 点心料理でも食べて、気分を変えて午後は上海ヒルズに登ろうか。 天空に登る前に、少し豫園商城を覗いてみよう。 国は広いが文化的なものは何処も同じだね。 親父さん、昼飯に点心料理を食べたばっかりで、悪いけど、お腹が一杯なんだわ。(*^^*) ここは豫園内の魚楽樹。 獅子林の穴ぼこ岩に似ているね。(*^^*) いよいよ、世界一高い展望台・上海ヒルズに登る時がきた。 ほぼ真上に向けてシャッターを切った。 たっ、たっ、たっけぇ~なぁ!(*^^*) 次から次と入場者が途切れることなはい。 先ずは94階の展望台へ。 ここは休憩所のようになっていて、売店やコーヒーショップ、そしてお土産屋さんがある。 100階の展望台に行くには50元の追加料金が必要になる。 せっかくだから100階まで登ってみよう。 専用のエレベーターが設置されている。 ここが100階の展望台で、細長い廊下形式になっている。 それぞれ、思い思いにシャッターを切っている。 展望台から見た上海市内。 ほら、遠~くに富士山が見えるでしょ? んな訳、あるかぁ~!(*^^*) 中央のタワーは上海放送のタワーである。 100階の展望台には十数箇所、足元から下界が見えるようになっている所がある。 床に透明のガラスが敷いてあるのだ。 「ここから下界を撮りなさい」というチェックポイントが有るのだが、本体の柱などが邪魔をして上手く写らない。 道路の車が米粒のように見えている。(*^^*) 此方のチェックポイントからではどうか? 川を挟んだ反対側に、 公園になっていてデイトスポットにもなっている。 この日は、少し風が強かったので、被っていた帽子が何回も飛ばされた。(*^^*) これが反対側からの絶景ロケーションである。 美しい光景だよねぇ。 こんな場所でプロポーズされたら、思わず「イエス」と言ってしまいそうだよね。(*^^*) これで、予定されている観光は全て終わった。 明朝の出発は6:00と早いので、早めに荷造りして、軽く飲んでから就寝する事にした。 中国最後の夜である。 上海の夜景を載せておきたい。 今朝は8:00出発の予定だったのだが8:30分に変更された。 NIJIは30分の時間を利用して、ホテルのメモ用紙を使って短い手紙を書いた。 その内容は次回の日記で明らかになる。 一体、何が起きるのか? (*^^*) 備考。 実は、日程の中に土・日が入ったため、龍ガイドの提案で車の渋滞や周遊コースの位置の関係上、決められた観光場所や日にちを入替えました。 結果、効率良く回れたし時間のロスも少なくて済んだように思います。 ただ、NIJIの日記は「旅のしおり」を追って書いているので、実際の周遊順番とは違っていたりします。 よって、載せた写真が実際の場所とは異なっている場合がありますのでご了承ください。m(_ _)m 続いて、8月1日〔帰国日 再见!〕 にお進みください。 |